オープン戦スタンダード短評④

スローフォックストロット


優勝 90番 93番 2組の踊りは上質かつ滑らか


スローフォックストロットという踊りは、ゆったり流れる大河と言われています
チョロチョロ流れる小川や急流ではありません
それには4拍子(SQQ=2拍・1拍・1拍)を3歩で踊る技術が必要で、それを可能にするのは強靱な足腰です
Sカウントの2拍が上手く取れず短くなり、表現がワルツ的な3拍子のカップルばかりでしたが、過去の銀座杯でスローフォックストロット審査不可ということも有りましたから、この2組の踊りは大収穫でしょう!


90番の男子のリバースウェイブは淀むことなく大河の流れを表現していました
社交ダンスで最後に上達するのが男子の後退歩で、それが上手く踊れると言うことは他の動きもOKと言うことになります


90番女子は自らの女子ラインを壊さないで踊る形を超えた、流動美の有る形(ホールド)をどうやら身に付けたようです


93番男子は几帳面な踊り方が好感が持てます 
以前に比べカラダの格パーツが正しい所に置かれ、それが良く機能してスタンダード3種目ゴールド表彰台、残り2種目ゴールド入賞というは立派です
カラダを凄く鍛えてきているなーというのは踊りから感じ取れました


93番女子は男子にごく近くで踊ることが出来る女子です
その事は大回りが避けられる意味でカップル間の隙間が空きませし、たとえ男子が失敗しても直ちに穴埋めが可能で、カップルバランスが「金太郎飴」になっていました
その事をこの女子は普通のことのように、やってのけます


次回はワルツ