オープン戦スタンダード短評⑤

ワルツ


優勝 92番 予選から頭一つ抜きん出た踊り
社交ダンスの審査をしていて一番楽なのは目に飛び込んで来るカップルが居るときです 逆に大変な時は、拾うカップルを探しての審査です


この組は予選時から目立っていました 何故かというと男子の踊りのベースがヘリコプターだからです
ヘリコプターは下方(地面方向)に風の圧力を掛けて機体を持ち上げます 良い踊り手は床に圧力を掛け続けて体が床に落ちないように踊ります それは踊りを明るくキラキラさせます 逆に未熟な踊り手はロアーする時に落ちます、それこそヘリコプターなら墜落!


女子はラテンが好きというイメージが強いのですが、スタンダードも達者になりました 以前はラテン、スタンダード共に踊り過ぎて忙しく見えましたが、自由でいてシッカリ見える!2年の間に本当にお手本のような女子に成長してくれました!


2位 93番
ワルツという踊りはワンビート、ワンスイングと言って1小節を1つのスイングで踊り切りますが、3歩に見えるカップルが多かった
この組の男子は、部活のレポートでそのことに触れていましたので、スイングという概念を理解して踊っているのでしょう!
スイングをすると女子と動きの共有が出来、一体感を持った踊りができます スタンダードの醍醐味はこの一体感にあり、破綻なくスムーズに踊る源流です


この女子もそれに答えるだけの能力を持ち合わせています


3位 82番
男子は4年前に92番の応援で古石場に来て、92番に遅れること1年3か月で入会
4年間で随分と成長しました
とにかく緻密!この緻密さを持った踊りは他に比べるものがなく独自路線で、踊り手として身に着けるべき全てのものを着実に手に入れています 


女子は言い尽くしましたが、踊りに対しての自我のようなものがなくなり、その自我がフォ
ロー術として見えるようになりました 


次回はサンバ