銀座ダンスクラブ レポート上級A
スロー150分一本勝負
この日ははじめから終わりまでスローフォックストロット。上級レッスンも今月はスローなので、とてもタイムリーなレッスンでした(技研の皆さんごめんなさい)。
■基礎練習
はじめに、ワルツのボックス練習を、スローでも使う体重移動やスウィングを意識して繰り返しました。
(1)カウント3の&のタイミングで、送り出す足の踵の上に降りる
(2)降りた状態を保って床と平行に進む
(3)中間バランスを常に意識して、前に踏み出した足で全身を引き寄せながら足を回収する
(4)サイドステップも中間バランスを保ったまま(カウント2)、両脚を鋏のように揃えてライズ(カウント&)
(5)カウント3でついた足で降りながら次の足を準備して、次のカウント1で低い重心を保って後退する。この時も中間バランスが大切で、上体を前や後ろに倒さないよう心がける
X降りながら前進・後退するのではなく、
◯降りてから前進・後退をするように。
スウィングの軌道は逆放物線を描くのではなく、バスタブのようなラインをイメージすると「床を削るように」踊れるようになると思います。
次に、踵を上げたまま膝を曲げて立ち、小股で抜き足差し足をする感じでウォーク練習。
前進、後退、横移動、回転したり自由自在に向きを変えて歩きました。脚の開きは小股から中股くらいで、終始中間バランスを保つことがポイント。
フロア中をキツネや泥棒がぐるぐる周っているところにF野さんが登場。みんな何やってるの?と目を丸くしていました。
■上級ルーティン
常に進行方向を意識することと、クイックの2歩目を着地したらすぐ回転動作に入る心づもりで踊るように先生から注意を受けました。
それが如実に現れるところがフェザーステップから続くリバースターン(女子はヒール・ターン)。
体を左へ回転させながら真横に右足を置いて、左足から後退ステップをするのが正解。ところが、男子が右足から後退を始めてしまうと、女子はヒールターンもままならなくなってしまうので注意。
■仕上げ
上級でも教わらない、部活ならではのレッスン・ポイントがありました。
曲はゆっくりでも足を止めずに進み続けるスローフォクストロットでは、ときに男女がつっかえたり身体がぶつかったり窮屈な踊りになりがち。
そんな時、リーダーが女性と組んだ左手から更に外側へ視線を向けると、お互いの肩から上にスペースが生まれて伸び伸び踊れます。
スリーステップやリバースウィーブで窮屈さを感じたらやってみましょう。
後半はシャドーやペアで、上級ルーティンをチェンジ・オブ・ダイレクションからコントラチェックまで分解・反復しながら、最後は通しで踊りました。
ここまで徹底してスローを踊ったことは今までなかったかも知れません。
「練習の後飲みに行くの?」
と恭子先生はニヤニヤ。そんな余裕がなくなるほど、この日は踊り込んだのでした。